広島県
広島市
ひろしまし
太田川が運ぶ土砂によって形成された広大なデルタ(三角州)の上に築かれた「水の都・橋の街」である広島市は、中国地方最大にして唯一の百万都市として知られる、安芸地方を代表する地方中枢都市です。この街を包み込む川や海は、古くから人々の生活や交通の基盤となり、特産のカキ養殖をはじめとする豊かな地場産業を力広く支え、人々の日常を美味しく豊かに彩っています。 歴史を紐解けば、戦国時代末期の1589年に毛利輝元が太田川河口のデルタ地帯に広島城を築城したことがこの都市の始まりです。その地名の由来は、かつて太田川河口に広がっていた三角州が広い島々のようであったという「地形に由来する説」と、毛利氏の祖先である大江広元の「広」と福島元長の「島」を合わせた「人名に由来する説」の二つが伝えられており、周辺の町村を吸収合併しながら発展を遂げてきた個性豊かな八つの行政区のあゆみが、現在の豊かな営みと交差しています。
最終更新日:2026年7月31日
郷土料理・ご当地グルメ
この地域で親しまれている味を4件紹介します。あなご飯
アナゴの骨などで取っただしと醤油で炊いたご飯へ、甘辛いたれを塗って焼いたアナゴの蒲焼きをのせる、廿日市市宮島口周辺と広島市に伝わる料理です。宮島周辺では古くからアナゴが漁獲され、1901年の山陽鉄道開通後、宮島口駅の駅弁として販売された「あなごめし」が広まりました。蒲焼きの煮汁や焼き汁をご飯へ加える作り方もあり、駅弁、飲食店の料理、家庭料理として受け継がれています。
広島つけ麺
茹でて冷やした中華麺へ、茹でたキャベツ、きゅうり、ねぎ、豚肉などを添え、唐辛子とごまを効かせた冷たい辛口のたれへ付けて食べる広島市の麺料理です。戦後の市内で提供された冷たい麺料理をもとに広まりました。辛さ、酸味、麺、野菜、肉、たれの濃さは店舗によって異なります。
広島菜漬け
広島菜を塩で漬ける、広島市安佐南区川内地区を中心に作られてきた漬物です。広島菜は葉が大きく、葉柄が幅広いアブラナ科の野菜で、収穫後に塩で荒漬けし、洗浄と選別を経て本漬けします。短期間漬けたものは緑色と歯切れを残し、長く漬けたものは乳酸発酵による酸味が生じます。そのままご飯へ添えるほか、刻んで炒めたり、葉でおむすびを包んだりする食べ方があります。地域の土産品としても販売されています。
汁なし担担麺
ゆでた中華麺へ、挽肉、ねぎ、山椒、ラー油を使ったたれを絡めて食べる、広島市で2000年代初めから広がった麺料理です。丼の底へたれを入れ、麺と具材を何度も混ぜてから食べます。中国四川省の担担麺を参考にしながら、スープを用いず、花椒のしびれと唐辛子の辛味を前面に出す形式が市内の専門店で定着しました。温泉卵やご飯を加える食べ方もあり、店によって辛さやたれの配合が異なります。