CASTLE / HISTORIC SITE

日本100名城

若松城

福島県会津若松市の若松城は、至徳元年(1384年)の東黒川館を前身とし、天正18年(1590年)に蒲生氏郷が入城して近世城郭へ改築した城です。加藤明成による寛永16年(1639年)の大改修で現在につながる縄張が整い、会津松平氏の居城として幕末を迎えました。慶応4年(1868年)の戊辰戦争では約1か月の籠城戦に耐え、建物撤去後も石垣や堀が残り、現在は復興天守と赤瓦が会津の象徴となっています。

若松城

INFORMATION

基本情報

所在地
福島県会津若松市
種別
推定築城年代
至徳元年(1384年)の東黒川館を前身とし、天正18年(1590年)以降に蒲生氏郷が近世城郭化。寛永16年(1639年)に加藤明成が大改修。
築城者
前身は蘆名直盛。近世城郭への改築は蒲生氏郷、現在につながる城郭構成の大改修は加藤明成。
現況
石垣・堀などの城跡遺構が現存。天守は昭和40年(1965年)に外観復元され、干飯櫓・南走長屋なども復元されています。

STORY

城の歩み

主な城主
蘆名氏、伊達政宗、蒲生氏郷、上杉景勝、加藤嘉明・明成、保科正之以後の会津松平氏。
城の姿を変えた主な改修
蒲生氏郷が石垣と天守を備えた近世城郭へ改築。寛永16年(1639年)、加藤明成が西出丸・北出丸などを整備する大改修を行い、現在につながる城郭構成が整いました。
廃城・役目を終えた時期
慶応4年(1868年)の戊辰戦争で開城。城郭建物は明治7年(1874年)までに取り壊されました。

HISTORY

お城の歴史

本文
若松城の前身は、至徳元年(1384年)に蘆名直盛が築いたとされる東黒川館です。蘆名氏は黒川を会津支配の拠点とし、城と城下を発展させました。天正17年(1589年)には伊達政宗が蘆名氏を破って会津へ入り、翌天正18年(1590年)、豊臣秀吉の奥州仕置によって蒲生氏郷が会津の領主となります。

蒲生氏郷は黒川城を石垣や天守を備えた本格的な近世城郭へ改築しました。文禄2年(1593年)には七層とされる天守を築き、城下の名称も若松へ改めたと伝えられています。慶長3年(1598年)には上杉景勝が入り、その後、蒲生氏を経て寛永4年(1627年)に加藤嘉明が会津を治めました。

加藤明成の時代、寛永16年(1639年)に西出丸・北出丸などを含む大規模な改修が行われ、現在につながる若松城の城郭構成が整えられました。寛永20年(1643年)には保科正之が入封し、その後は保科氏から松平氏へと続く会津藩主の居城となります。寒冷地に対応した赤い釉薬瓦も会津藩政期に用いられ、幕末の城の景観を特徴づけました。

慶応4年(1868年)の戊辰戦争では会津が主要な戦場となり、若松城は新政府軍の攻撃を受けながら約1か月にわたって籠城しました。開城後、城郭建物は明治7年(1874年)までに取り壊されましたが、石垣や堀、土塁などは残り、城跡として旧城郭の規模を伝えることになりました。昭和9年(1934年)には「若松城跡」として国の史跡に指定されています。

現在の天守は明治初期の古写真などを参考に昭和40年(1965年)に外観復元されたもので、内部は展示施設として利用されています。平成12年(2000年)には干飯櫓・南走長屋が木造で復元され、平成23年(2011年)には天守の屋根が幕末期を意識した赤瓦へ葺き替えられました。石垣・堀という城跡の遺構と、復元された建物を重ねて見ることで、中世の黒川城から蒲生・加藤氏の近世城郭、会津松平氏、戊辰戦争までの長い歴史をたどることができます。

WHAT REMAINS

いま残る城の姿

今も残っているもの
本丸・出丸などの石垣、堀、土塁等の遺構。現在は外観復元天守、木造復元の干飯櫓・南走長屋、移築復元された茶室麟閣などを見ることができます。
建物はいつのもの?
江戸時代の主要城郭建物は明治7年(1874年)までに撤去。天守は昭和40年(1965年)外観復元、干飯櫓・南走長屋は平成12年(2000年)木造復元。天守屋根は平成23年(2011年)に赤瓦へ改修されました。

HERITAGE

文化財として残るもの

指定されているもの
若松城跡は昭和9年(1934年)12月28日に国指定史跡となり、平成5年(1993年)に追加指定されています。

SOURCES

出典元

  • 若松城跡(鶴ヶ城)

    会津若松市

    最終確認日:2026年8月9日

  • 鶴ヶ城のご案内

    一般財団法人 会津若松観光ビューロー

    最終確認日:2026年8月9日

  • 日本100名城®一覧

    公益財団法人日本城郭協会

    最終確認日:2026年8月9日

  • 画像:Gmoz / Wikimedia Commons / CC BY 3.0 / 表示用にトリミング・リサイズしています

    最終確認日:2026年8月9日

ABOUT TOWNARY

日本を散歩する、 街の辞書。

Townary JAPANは、日本全国47都道府県・市区町村の地域情報を起点に、道の駅、ご当地グルメ、歴史、文化、名所、交通、暮らしなど、街にまつわるさまざまな情報をつないでいく「日本を散歩する街の辞書」です。

有名な観光地だけを紹介するのではなく、地図を歩き、街から街へ情報をたどるうちに、これまで知らなかった場所や、少し気になる場所に出会えることを大切にしています。

旅をするときも、暮らす街を知りたいときも、目的を決めずに日本を眺めたいときも。Townary JAPANは、一つひとつの街の個性をつなぎながら、日本をもっと身近に、もっと面白く感じるための入口をつくっていきます。