神奈川県
相模原市
さがみはらし
横浜市や川崎市とともに神奈川三大都市を形成する相模原市は、全体の約六十パーセントを豊かな森林が占め、都会の利便性と美しい自然がバランスよく調和する政令指定都市です。市の真ん中を横断する相模川を境に、東部には市役所前の見事な桜並木が広がる相模原台地、西部には相模湖などの水辺や丹沢の山々が広がっており、都会と自然が共存した心地よい街並みが多くの人々を魅了しています。歴史を紐解けば、古くから交通の要所として発展してきた地域であり、戦後には首都圏の優れたベッドタウンとして急速な人口増加を遂げました。現在では、リニア中央新幹線の駅設置計画などの先進的な都市づくりが精力的に進められる一方で、市民と自然が一体となった多彩なイベントや祭りが年間を通じて数多く開催され、温かい地域社会が大切に育まれています。都市がもたらす一歩先の未来の躍動と、山や川が届けるのどかな自然の恩恵が、現在の豊かな営みと交差しています。
最終更新日:2026年7月31日
郷土料理・ご当地グルメ
この地域で親しまれている味を3件紹介します。かて飯
炊いたご飯へ、大根、にんじん、ごぼう、里芋、しいたけ、油揚げなどを甘辛く煮た具を混ぜる相模原市周辺の料理です。米が貴重だった時代に、野菜などを加えてご飯の量を補う生活の工夫から作られました。日常食のほか、彼岸、祭り、祝い事などに具だくさんの料理として用いられました。群馬県では麦や雑穀、豆を米とともに炊く形も見られるのに対し、神奈川県のかて飯は相模原市周辺で煮た根菜類を炊いた飯へ混ぜる形を中心とします。
酒まんじゅう
米と麹などから作る酒種へ小麦粉を加えて発酵させた生地で、小豆あんを包み、蒸して作る相模原市・座間市周辺の郷土菓子です。稲作に適さない土地で小麦を利用する粉食文化が発達し、農作業の間食や祭り、祝い事に作られてきました。酒種による香りと、発酵して膨らんだ生地が特徴です。酒種の作り方、発酵時間、あん、生地の大きさは地域や家庭によって異なります。
石垣団子
小麦粉を水で練った生地へ、角切りにしたさつまいもを混ぜ、一つずつ丸めるかまとめて蒸す相模原市周辺の郷土菓子です。生地の表面から見えるさつまいもの角が石垣に似ることから名付けられたとされています。小麦とさつまいもを使う農家のおやつや間食として作られてきました。砂糖を加える場合と加えない場合があり、芋の大きさや生地の硬さは家庭によって異なります。